エンタメバカのエンタメ日記。

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Yahoo!映画で酷評の嵐!!「クリーピー偽りの隣人」は本当に駄作なの??ネタバレあり感想

はいこんにちはひろきです。

今回のテーマは

クリーピー偽りの隣人」です。

 

監督 黒沢清 「CURE」「seventh code」 「リアル〜完全なる首長竜の日〜

脚本 黒沢清 池田千尋

原作 前川裕 「クリーピー

主演 西島秀俊

出演 香川照之 竹内結子 東出昌大 川口春奈

 

目次

 

 

ツイッターの感想

良い意見

 

 

https://twitter.com/anusavich/status/816312990760714249

 

 

悪い意見

 

https://twitter.com/Happymaker58/status/794403633290833920

 

 

ヒロキの感想

総合的な感想

良い意見を言っている人もいるのですが

概ね酷評が多いこの映画。

Yahoo!映画での星の数も2・49

と低い結果となっています。

正直僕も映画を観る前に

ほとんど他人のレビューなどを

見てみるか見ないかを決めているので

クリーピー偽りの隣人」

自体も見ようか悩んでいました。

しかし黒沢清監督と

北九州監禁殺人事件がモデルとなっていると聞き、

見てみることを決めました。

率直な感想は・・・面白かったです!

思ったよりもいやそれ以上に

邦画のいいところをちゃんと

出せている映画なんじゃないかな?と思いました。

確かに!

気になるところもありますよ。

警察のあまりにもずさんな対応の数々とか・・・

西野の不可解な行動とか・・・

康子の奇怪さとか・・

あの薬何よ!!とか。。。

まあそこはあるにせよ

しっかりと作り込まれてはいる映画だったと思います。

それではこの映画の良かったところと

悪かったところを書いていきたいと思います。

 

良かったところ

率直に香川照之さんの演技は

言わずもがな良かったですよね!

香川さんって本当に憑依型の俳優さんですよね。

この映画に対して悪い意見を言っている人も

香川照之は良かったと

言っている人が多かったと思います。

 

そして物語の内容と

シンクロして流れる音楽も出過ぎず、

流されすぎずの的確なBGMで

物語の緊迫感に深みを与えていて

すごい良かったです。

 

それに加えて大絶賛したいのが

西野家の妻などが隔離されていた監禁部屋の

クオリティーです。

あれこそ日本映画にしかできない、

そこはかとない怖さの異空間を出していて

玄関までは普通の日本家屋なのに一歩入ると、

THE 監禁部屋!といったような下手に作ってしまうと

なんだよ別の場所みたいだなと

思われがちなところを理にかなって

しっかりと作り込まれているので、

共存した世界が作られていて

このセットだけでも見る価値あるな。

と思わされました。

 

そして何かと賛否両論のあるラスト

まあその意見もわからなくはないですが

僕はすごい良かったと思います。

このラストに関してよく聞く意見としては

小説のラストの方が良かったというのが一番多いと思います。

でも、そもそも映画と小説って別物なんです!

これを本当にわかってほしい。

小説ではこじんまりと

おさまりよく終わらせることができて、

しっくりいくものも映画にすると

最後に物足りなさが残るような気がして

映画オリジナルのラストになってしまうのは

しょうがないことなんです。

そしてあのラストを単純に解釈してしまうと

西野があまりにもバカで勝手に死んだ。

ってかおわらせ方雑だな。

と捉えがちになってしまうと思いますけど、

よく見ると違うんですよ。

最後西野が殺された際に高倉が一言

「これがお前の落とし穴だ」と言った際に

あーやっぱり高倉も西野と同じサイコパスであることに

西野は気がつかなかったんだ。

話の所々にある高倉の異常性は

やっぱりそういうことなのか!

とここで全てを回収してくれる

素晴らしいシーンだなと思いました。

 

 

悪かったところ

悪かったところを上げていくとすると

欠かせないキーワードが警察ですよね。

なんで事件に気がつかないの?とか

隣の家をなんで調べないの?とか

そういうことは確かに思います。

でも実際の警察もそうなんですよ。

と言ったら身も蓋もないですが

こう言う一家失踪の事件とかは

事件性が薄いとされて

よく調べないことがあるのもまた事実なんですよね。

ですが!これはないだろ・・・

ってシーンは澪が高倉の家に逃げ込んできて

警察を呼んでくれと言った時に

先に西野が警察を呼んでいて

警察が到着した際に

すぐに身分も確認せず高倉だけをとらえるところは

この映画の箔を下げるのに

大きく影響してるシーンですよね。

これはさすがにいただけない。。

 

さらに、高倉と西野の会話で

お前は自分では何もできないとの会話や

ラストのシーンで犬さえも自分で殺すことができない

というキャラ作りをしっかりしているのにもかかわらず

澪のお母さんはいとも簡単に殺せてしまうのは

ちょっとした矛盾を視聴者に与えてしまうな。

惜しいなと思いました

(それも西野の異常性と言われればそれまでですが・・・w)

 

それと黒沢清さんの醍醐味・真骨頂ではあるのですが、

ドライブのシーンの撮り方は個人的には嫌いです。

新しい映画なのに古いな。

昔とった杵柄を乱用しすぎでは??

と個人的には思ってしまいます。

 

そして皆さんも気になったであろう謎の薬。

この薬を注射するだけで

どんどん西野のいいなりになっていく不思議な薬。

これに疑問を持つ人は少なくないと思います。

まあ2時間の映画の中で徹底した

マインドコントロールの描写を描ききれないので

薬というものに頼って

マインドコントロールをわかりやすくしようとしたんですが、

逆に薬にばかり注目がいってしまって逆効果でしたね。

もうちょっと長く表現できる作品であれば

薬には頼らなかったと思うんですが・・・

 

それとよく聞かれる意見としては

なんで澪はあんなに野放しにされているのに逃げないの??

という意見なんですが

これについてはマインドコントロールの本質的に逃げられないんです。

なぜかというと

そこにいることを自分で選択しているからです。

上でも話した通り

この作品は北九州監禁殺人事件という事件が

モデルにされていると思われます。

 

この事件については

報道規制もかかるほどの残酷な事件で

各々別で調べて欲しい事件ですが、

この事件でも逃げるチャンスが何度かある場面でも

被害者たちは逃げなかったと言われています。

松永被告は類まれなる話術をもっていて

弁護士であっても二人きりでの接見を禁じられていたほどなんです。

このようにマインドコントロール

一回落ちてしまうと逃げられないんです。

なのでなぜ逃げないの?

という意見は私たちのような正常な状態の人たちが

思う疑問であって当人たちは

最初は思っていたものの

最後は思いもしなかったのではないでしょうか・・・

 

最後に僕がこの映画で一番個人的に気になって、

どういう意図なのかわからない行動

は妻・康子の行動なんです。

これは正直僕だけが思うことなのかも知れません、

高倉一家は引っ越してきた時、

近所に挨拶がてら手土産として

手作りのチョコを持参するんですが

初めて会う人間に対して手作りのチョコは異常な感じがしますし、

さらに西野が嫌な人だなと感じながら

手作りのシチューを作りすぎたからといって

持って行く様子などは明らかに異常者です。

高倉と西野の異常者対決の図式に

堂々と乗り込めるほどの康子の異常性はいるか??

ブレないか??

と正直思ってしまいました。

 

 

まとめ

 まあこのように

確かに疑問や矛盾に悩まされる映画ではあるのですが、

それを差し引いても

しっかりとした構成演出を楽しめれば充分見てよかった!

と思える映画だなと思います。

 

ではでは   ヒロキ

 

 

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