「言の葉の庭」映像、物語ともに美しい果てしない魅力をかたります。新作の前に是非。。ネタバレしません。
こんにちは！ヒロキです！
今日紹介したいのは
「言の葉の庭」
という作品です。（ネタバレはしません。なぜなら観て感じて欲しいからです）
知っている方も多いとは思いますが、
この作品は「秒速５センチーメトル」や「ほしのこえ」などで知られる
新海誠監督の2013年に発表された作品です。
あらすじ
靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。公式サイト参照
この作品の中の主人公2人はタカオ15歳、ユキノ27歳と少し離れているのですが
この2人のその年齢ならではの葛藤が違う側面から重なる瞬間が所々で見られ、
それを映像美とストーリで細やかに描いているのが魅力のこの作品ですが、
この作品を浅い人に見せると、
「年齢離れてて気持ち悪い」とか
「ゆったりしすぎてて眠くなる」とか
「足が好きな人は見るべし」とか
くだらない答えが返ってくるけれどそういうことではないんです。
この作品をただの恋愛だけをフューチャーした
安っぽい物語だとは思ってほしくないんです。
確かに恋というのはこの作品では欠かせないものですがそれが核になる部分になるのではなく単なるスパイスだと思いながらこれから見て欲しいと思います。
恋ではなく孤悲（こい）と書かれていることにも注目して欲しいです。
（スパイスにしちゃ味が効き過ぎていますが）
そしてこの物語で大事なキーワードとなるのは「雨」です。
雨というと一般イメージからすると
憂鬱だったりマイナスイメージで捉えられがちですが
主人公タカオの場合子供の頃空は近く感じられ、空の匂いを連れてきてくれる雨は好きだ。などの表現によりプラスと捉えられていて、
とても繊細にこの雨という気象状態を描いています。
雨のひと描写ひと描写が違う雨で主人公たちの心を表現しているので
しっかり見ていてください。
雨の日の午前中は決まって新宿にある新宿御苑のベンチで
靴のスケッチを描くのですが、そこで得体の知れないユキノと出会います。
そんな中物語は梅雨を迎え、
そして何度もユキノとベンチで偶然に会うに連れて仲良くなっていき、
名前も年も職業も何も知らない
ユキノにタカオは惹かれていくわけです。
ユキノもユキノで平日の朝から世間が動いている時間帯に
この庭園のベンチにいるのは理由（わけ）があって、
その話はタカオに対して全然しないのですが
お弁当を作ってきてくれたりなど些細なコミュニケーションで
タカオには立ち直らそうなんて気はないのだけれど
ユキノをちょっとずつ立ち直らしていきます。
そんな中でももちろん雨は降り続けていて、そんな描写がすごく美しいんです。
で物語は梅雨が明けてしまい、雨を通して頻繁に繰り返していた逢瀬がスイッチを誰かが切り替えたかのようになくなっていきます。
その逢瀬は互いにとってかけがえのないものになっており会いたいという気持ちはありつつもタカオは会いたいという気持ちだけではガキのままだということで
目標にがむしゃらに突き進むようになっていき
ユキノはそんな会わない日々の中で
こんな自分でいいのだろうか・・・
私だけずっと同じ場所にいる。
と1人で思い悩んでいくのです。。
そして物語が進むにつれて、ユキノの正体や思い悩んでいた理由（わけ）がわかっていきこの恋にもちょっとした展開が出てきます。
ですがこれを今書くのは観る人がいると思うので書きません！
見てください！
この物語は2013年に発表されたもので
映画で見ることはできなかったんですがDVDが出た瞬間
すぐさま観ました。
45分と大変短い作品となっているのでこのブログで少しでも気になった方は
みて欲しいなと思います。
そして内容と同じくらいこの映画で押したいポイントがあります！
それは主題歌の「Rain」です！
この物語の大事なキーワードともなっているレインということで
これは大江千里さんのアルバム「１２３４」の中の一曲で
秦基博さんがカバーしているんですけど
この曲が本当に素晴らしい。
この映画のために書き下ろしたんではないかと思うぐらい
映画の内容にマッチしていてこの曲を聴いてから
新海さんが考えたと思っちゃうほど
（実際はこの作品を作った後でこの曲を知ったらしいです。
本当にあっているんです。
その曲に対して美しくまた力強く歌う秦基博が本当に素晴らしくて
初めて聞いたときは鳥肌が立ちっぱなしでした！
もうこの映画見るのめんどくさい！
という不届き者もこの曲だけは最低聞いて見てくださいね笑
あっあと
新宿御苑の近くの本屋さんで
2014年の5月くらいに小説出版記念であったパネル展を撮った
写真もついでにのっけときますね。
そして2016年8月
「君の名は。」
が公開されるので「言の葉の庭」をみて気に入った人は
劇場に足を運ぶのもありだと思います！
僕も都合が合えば絶対にこの映像美をスクリーンで楽しみたいと思います！
東京ビックサイトで27日28日行われたANIME JAPANに仕事で行った時に「君の名は。」ブースがあったので写真を載せておきました。
ではでは ヒロキ
